体きつい

今まで手を焼いてきた長時間同じ姿勢をとり続けることによる身体的疲労だが、どうやらこれが大きく精神的負担に関わるらしい。すなわち、この腰痛こそ学習意欲を削ぐ主たる原因なのである。鬱積した疲労が身体を強張らせ、脳に血液を送らせないでいる感がある。しかし負担の少ない姿勢に移行するためには慣習を変えねばならないのであり、慣習を変えることこそ腰回りの筋肉を増強することで猫背を矯正することに他ならない。矯正の過程で不慣れな筋肉が悲鳴を上げ、それが苦痛となって果ては学習意欲を蝕むのである。一見悪循環のように思われるが、一旦猫背こそ改善してしまえば、すなわち一般的に正しいとされている姿勢に体の筋肉が慣れさえすれば、万事解決に至るという寸法である。もはや身体的な忍耐を期待する暇はない。むしろこれは精神に多大な負担をかける行為であり、強靭な肉体の獲得以前に比類なき精神を獲んがそのもっとも理にかなった手立てなのである。